最近では「薬膳」という言葉を耳にすることも多いのですが、本当の薬膳とは特殊な料理ではなく、伝統的な日本の家庭料理の中にあります。昔から伝わる主菜と副菜の合わせ方、料理の仕方、薬味の使い方などが薬膳だといえます。
「豚肉の生姜焼き」は豚肉が体を冷やす(冷性)の食物なので体を温める(温性)の生姜を加えてバランスをとります。 「焼き茄子」は茄子が体を冷やす(冷性)の食物なので体を温める(温性)生姜や鰹節を加えてバランスをとります。 「味噌汁」は味噌が体を冷やす(冷性)の食物なので体を温める(温性)ネギを加えてバランスをとります。
これらのことを行うことで病気を治すことはできなくても病気の治りを早くしたり、病気になりにくい体作りをすることができます。昔の人々の経験の積み重ねが現代に受継がれているのが日本の家庭料理です。大切にしたいものです。