9月9日は重陽の節句とされてきました。「九」という陽の数が重なることから重陽(ちょうよう)といいます。 昔、中国では奇数を陽の数とし、陽の極である9が重なる9月9日は大変めでたい日とされ、菊の香りを移した菊酒を飲んだりして邪気を払い長命を願うという風習がありました。 日本には平安時代の初めに伝わり、宮中では観菊の宴が催されました。今回は菊花についてお話します。
【菊花】肝機能を強化して目のはたらきによい
原産地:中国
旬:9から10月
苦味・寒性
古来より延命長寿の花として知られている菊は、観賞用だけでなく食用や薬用としても用いられます。
中国では滋養強壮剤として、菊花茶や菊酒を飲む習慣があります。
中医学では熱を冷まし、老廃物を排出し毒素を解毒し、炎症を抑えて腫れものをとり、血の巡りをよくする効果があるとされています。
特に肝機能を調整するはたらきにすぐれています。また、目のはたらきを活性化し、眼精疲労や充血、かすみ目などに顕著な薬効をもたらします。
パソコンやテレビなどで目を酷使する現代人にとってありがたい存在です。
【菊花の酢の物】
<材料>
菊花:6個
きゅうり:1本
わかめ:少々
ポン酢:適量
<作り方>
1)菊の花を洗い花びらだけを取ります。
2)沸騰した湯に酢を加えさっと茹でます。水に放った後、水切りします。
3)キュウリはスライスして塩もみ後に水切りします。
4)わかめは、食べやすい大きさに切ります。
5)菊の花・ワカメ・キュウリを混ぜポン酢や甘酢と混ぜる。
毎日の食事に取り入れたい薬膳
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