薬草歳時記 車前子(おおばこ) by 北九州の漢方相談薬局の薬剤師

話しつゝおおばこの葉をふんでゆく 星野立子

オオバコ科の多年草。地面に葉をへばりつくように群がります。
花は夏に穂状の白い小花をたくさんつけます。小粒で褐色の種子ができますが、薬用になるのはこの種子です。生薬名は「車前子(しゃぜんし)」といいます。薬効は尿の出をよくし、湿気による関節痛をよくします。

代表的な処方としては牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)があります。
牛車は一般に牛が引く車で「ぎっしゃ」と読みますが、この場合は腎気丸(じんきがん)に牛膝(ごしつ)と車前子(しゃぜんし)を加えたという意味ですので、「ごしゃじんきがん」の読みが正解です。
最近では牛車腎気丸は抗がん剤パクリタキセルの副作用の手足のしびれに対してよく用いられています。

 
 

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