【薬草歳時記】 風搏つや辛夷もろとも雜木山  石田波郷 

風搏つや辛夷もろとも雜木山  石田波郷

季語は辛夷(こぶし)で春
辛夷の命名の由来は、赤子の拳の形に似ているからだそうです。

かなりの強風にも辛夷の花がちぎれることもなく何日も耐えられるのは、元来この木が持っている性質からのようです。
辛夷はしなやかで、したたかです。よく「柳に風」と言うけれど、「辛夷にもまた風」が良く似合うような気がします。
ストレスに、決してしゃかりきには立ち向かわない。あやかりたいものです。

漢方で用いるのは、開花前の蕾です。生薬名は辛夷(しんい)と呼びます。
代表的な方剤としては辛夷清肺湯があります。蓄膿症、鼻閉などに使用します。

 
 

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