儒学者貝原益軒が養生の心得を著した「養生訓」が江戸時代にベストセラーになりました。益軒は漢方の古典に書かれていた様々な養生の知恵と自分自身の経験を合わせてこの本を著しました。
養生の心得のひとつに「外邪を避ける」というものがあります。
外邪とは健康を損ねる原因のうち、自然界にあるもののことです。簡単にいえば気候の変化のことで極端な夏の暑さや冬の寒さを上手く避けることが養生につながると益軒は説いています。また、外邪以外にも自分の欲望すなわち「内欲」に打ち勝つことの大切さや、体を適度に動かすことや、内面を養って気持ちを豊かにすることも養生のためにおろそかにしてはならないこととして挙げています。