夏は陽気が外の気温が最も高くなり、体も陽気が旺盛になり活動的になります。夏の暑さは「心」(しん)の働きを悪くして気力を減退させたり、精神的な不安や不眠の原因になります。
気力がなくなる原因は心の酷使で汗をかきすぎることです。マラソンを走った後を想像してみてください。心拍数が早くなり、息があがり、呼吸が早くなり、汗をかき、疲れています。この状態が気虚の状態です。
発汗は熱を冷ます手段ですが、多すぎると汗と一緒に気を消耗してしまいます。マラソンによる気虚は一時的なものです。栄養のある食事と充分な休養で回復できます。しかし、慢性的な疲労で回復できない状態が続くと気虚という体質が生まれます。
夏の暑さで消耗した気を補充しないと病原菌やウイルスに対する免疫力が低下します。
上手に汗をかき「心」(しん)の働きを守り、気虚や熱中症にならないようにしましょう。
北九州市小倉北区の漢方相談薬局 大門薬品 薬剤師 篠原艶子
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