大根 胃腸の消化を助ける効能は まさに食べる胃腸薬
客を呼べない(当らない) 役者のことを大根役 者といいますが、これは大根をいく ら食べても当たらないことから由来します。
胃腸を 丈夫にして消化を助け、食中毒を防 ぐ薬効があるため”当たらない”と いわれています。
刺身や焼き 魚、天ぷらに大根が添えられるのも、消化を促して胃腸の負担を軽くし、 腸内でたんぱく質が異常発酵するのを防ぐためです。いわば大根は食べ る胃腸薬。現代栄養学でも、ジアス ターゼなどの消化酵素が豊富に含ま れ、でんぷんの分解を促進し、消化 不良や胃もたれを改善することがわ かっています。また、のどの痛みを 改善し、咳を止めて痰を外に出しや すくする働きがあることも古くから 知られていました。のどの痛むとき や咳の出るとき、大根をはちみつに漬けた汁を飮む民間療法があります が、理にかなっています。
大根の消化酵素は熱に対して弱いのが特徴です。刺身や天ぷらに生で用いられるのはこのためです。生のおろし汁は熱をとり、炎症を鎮める効果があります。生では体を冷やす涼性ですが、加熱したり干したりすると平性(冷やしたり、温めたりすることはない)に変わるので体が冷えているときは煮たものや切干大根にするとよいでしょう。
【主な効能】
消化を促進する
咳を止め痰を切る
尿の出を促す
五性:涼(体内の熱を冷ます)
五味:辛(体を温めて滞ったものを追い出す発散作用がある)
旬:10から3月
【おすすめの食べ方】
ふろふき大根
煮るときにひとつまみ米を加えると白く美しくにあがります。軟らかく煮た大根に味味噌をかけていただきます。
ゆずの皮や果汁を加えるとバランスがよくなります。
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