苓桂朮甘湯は、めまい、立ちくらみの処方、頭痛や不安感など神経質な方の処方として用いられる。
低血圧気味の方に用いられる。本来、苓桂朮甘湯は体の熱やエネルギー不足のために心窩部あたりに水分の停滞が生じたもの(痰飲)を体を温めて痰飲を除く。
構成生薬:茯苓、白朮、桂皮、甘草
主薬は茯苓、白朮で胃腸の機能を強めて消化機能を良くし、利水の作用で痰飲を除く。桂皮が血管を拡張し、体を温めて主薬の利水作用を助ける。肝臓は元気の不足を補い、他の生薬を調和する。
北九州の漢方相談薬局 大門薬品 薬剤師 篠原艶子