春は「肝」の働きが活発になります。中医学では「肝」は血を貯蔵し、気の流れを調整し、胃腸のはたらきを助け、感情をコントロールするはたらきがあるとされています。
このはたらきが強くなりすぎると気の流れが乱れ、胃腸のはたらきが悪くなり食欲がなくなったり、感情をコントロールできず、イライラしたり、頭痛、めまいなどの不快な症状が現れるのです。
また、このような状態が続くと、胃腸からうまく栄養を吸収できなくなり、エネルギー不足に陥り、疲れやすい、やる気が出ないといった状態になってしまいます。
ですから春の食養生法は「肝」の気を整えるとともに胃腸のはたらきを正常に保つことが大切です。