【ゴーヤー】熱を冷まし消化を促進する暑い夏に最適な食材
ゴーヤーは体を冷やす性質が強いので更年期障害の方でホットフラッシュの症状がある方には向いています。逆に冷え性の方にはおすすめできません。
ゴーヤーと同様に夏野菜(なす、トマト、きゅうり)は体を冷やします。
「なすとゴーヤーの味噌炒め」は両方とも体を冷やす素材を使っていますので暑い夏に適した料理ということになります。
原産地:アジアの熱帯地方
旬:7から8月
苦味・寒性
南国沖縄の代表的な食材で中国語でも「苦瓜」「涼瓜」と呼ばれています。
この名前からも分かるように、体内の熱を取るため、暑い夏にぴったりです。
余分な水分を排出して浮腫み(むくみ)をとったり、胃液の分泌を促して食欲を増進させ、疲労を回復するため夏バテ防止に役立ちます。
昔から沖縄ではゴーヤーの苦味には血をきれいにして血圧を安定させるはたらきがあると伝えられてきましたが、科学的にもその効果が実証されています。
ゴーヤーの果皮に含まれるモモルデシンとチャランチンという成分には血中コレステロール値や血糖値を下げる効果があることが確認されています。
インスリンとよく似たはたらきをする植物インスリンも豊富に含まれているため糖尿病の方にはお勧めです。
今では全国で一年を通じて流通していますが、体を冷やす作用が強いため、冬場に食べるのはおすすめできません。
強烈な苦味がありますが、塩でもむと苦味がやわらぎます。
【ゴーヤーチャンプル】
豚肉には疲労回復効果のあるビタミンB1が多く含まれています。
ゴーヤーと豚肉を一緒に炒めることで夏バテを解消するのに最適な組み合わせです。
豆腐や卵も胃腸の機能を補う薬で、食欲の低下する夏にはうってつけの料理です。
<材料>
ゴーヤー:1本
豚肉:150g
木綿豆腐:200g
卵:2個
かつおぶし:適量
<調味料>
お酒:大さじ1
醤油:大さじ1.5
オイスターソース:大さじ1
和風だし:ティースプーン1
ごま油:小さじ1
オリーブオイルまたはサラダ油:適量
小麦粉:大さじ1
<作り方>
1)ゴーヤを切って塩でもむ、そして塩水に最低10分つけておく。ここで苦味を軽減させます。
2) 切った豆腐をキッチンペーパー3~4枚に包んで、レンジ600Wで1分くらいかけて水分を飛ばす。
3) 豚肉に塩コショウをしてから小麦粉でコーティングしておく(固くなりすぎず柔らかくいただけます)
4) オリーブオイルをひいて豆腐を炒め、焦げ目が軽くついたら、取り出しておく。
5) ごま油を入れて豚肉、※塩分を洗い落とし水気を切ったゴーヤを炒める。
6) 豆腐を加えて混ぜておいた調味料を入れる。
7) 解き卵を回し入れて、鰹節をいれて全体にからめたら出来上がり。
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